SDGsを洋服で考える1

こんにちは。
訪問いただきありがとうございます。
「似合う」と「好き」しか収納しないクローゼット作りを提案する
札幌発!クローゼットスタイリストの神田留理子です。

ファッション好きにとって、洋服は自己表現の手段であり、楽しみの一つです。
しかし、近年は大量生産・大量消費のファッション業界が環境問題や人権問題を引き起こしているという批判もあります。
そこで今回は、SDGsの観点から洋服についてお伝えしたいと思います。

MDGs(ミレニアム開発目標)が2000年に打ち出され、2015年までに8つの目標を掲げて活動し一定の成果が得られましたが
次の15年間(2016年から2030年)で何を目標にすべきかを話し合って誕生したのが現代において取組み中のSDGsです。

MDGs取り組みの結果において
「15年前に比べて服を買い替えるサイクルが半分になった」というメリットもありましたが
衣類が地球温暖化に与える影響がクローズアップされたのはご存知の方もいるかもしれません。
世界中で服の20%はリサイクルされ、残りの80%は埋立地に埋められるという事実も明らかになりました。

しかし・・・・埋め立てられた服が自然界で分解される時間はどのくらいの期間要するのかご存じでしょうか。

*ビスコースのTシャツ(レーヨン素材の一種で、最も古い自然素材の合成繊維で
シルクの代わりとしてドレスによく使用されていたほど、光沢や質感に優れています。)=1?6週間
*リネンのベスト=2週間
*コットンのソックス=1週間?5ヶ月
*デニムのジャケット=10?20ヶ月
*ウールのジャンパー=1?5年
*ナイロンのタイツ=30年?40年
*レザーバッグ=50年
*ポリエステルドレス=200年以上
 
びっくりしたのが、ポリエステルの200年以上・・・ということでした。
なぜなら、今、ポリエステル素材は最も多く使用されているからです。
事実、自宅で簡単に洗えるしシワになりにくいため私もポリエステル素材はよく選びます。

私たちのクローゼットの70%は着ない服と言われています。(=気に入って着ているが3割しか循環していないということです)
ファストファッションブランドが多く出てきたこともあり2000年から2014年の間に服の生産量は倍になり、2014年にはその数は10兆枚を超えたと言われています。
安価な価格で手に入るようになったこともあり、1年しか着ないで破棄しても元は取れたと思い安易に廃棄される服が増えたのも事実です。
(私も耳が痛いです)

では、安価だからと言って大量に生産し、大量に廃棄されることを繰り返している状況が地球温暖化にどう影響しているのでしょうか。
それについては明日お伝えしたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。